翻訳会社の英会話カプセル

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* ひとくち英会話 会議編

会議といっても社内会議から大きな国際会議までいろいろありますが、ここではみなさんがあまりのぞく機会がないかと思われる、国際会議の様子やそこで使われる表現について紹介したいと思います。

私が一番単純になぜかおもしろいなと思ったのは、会議中の相手の呼び方です。テレビでご覧になったりすることもあると思いますが、大きな国際会議では各国の代表がずらりとホールに並び、マイクを使って発言します。このとき勝手に発言することは許されないので、自分の机の上にあるプラカードを挙げ、議長の指名を待ちます。指名されたら、”Thank you, Mr. Chairman”、議長が女性の場合は “Thank you, Madam Chair”.と普通言ってから発言を開始します。最初にMadam Chair を耳にしたときは、「ええ?!」と思いました。なぜか。

また、各国の代表は国の名前で呼び合います。例えば、日本に対して今言ったことをもっと詳しく説明して欲しいと他の出席者が要求したとします。すると議長は、日本の代表団に向かって”Japan, could you please elaborate on that point?” という風に呼びかけます。また、各国は自分のことを国名で呼びます。例えば、”Japan considers China’s comment is extremely valuable”. のようにです。さらに各国の代表は、発言中他の代表団員をまとめて “honourable delegates” と呼びます。これもなんだか大げさなようですが、もう決まった表現のようです。これは国際会議に限らず国会中継などでも “honourable Members of the Parliament” などとやっていますから。

おまけですが、こうした国際会議で活躍する同時通訳者の方々。ほんとうに、ものすごい才能と日々の努力あってこそなのです。コーヒーブレイクの合間にお話する機会があって聞いたのですが、かなり専門的な知識を要するため、少々遠くてもコストがかかっても、同じ通訳者のグループにお願いしているとか。国連公用語のうち3カ国語は通訳できる方々ばかりでした。ただ、大変集中力を要するため、会議の時間制限は彼らのためにあるようなもの。それでも、「通訳者のみなさん、あと15分延長してもいいですか?」と言う議長のお願いにもいつも親指を立てて快く応じてくれていました。

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